この記事でのメッセージ
用途に合わせて名刺入れのマチを気にしてもらいたい。
Introduction:名刺入れは商売道具!
レザーアイテム担当のざわてぃんこと中澤です。
今日は名刺入れについての話をしますね。
名刺入れ、外回りの営業などでもない限りあまり使うことがないのではないでしょうか?
僕も外回りは基本的にありませんので名刺入れを使うのは来客時や、新規の取引先訪問時くらいでしょうか……
だから、何となく最初に手にしたものをずっと使っています。
同じように最初に買ったものをずっと使っているなんて方も少なくないのでは?
でも、名刺入れって結構強力な商売道具なんですよね。
なぜかというと名刺交換での印象作りにバッチリ一役買うからです。
想像してみて下さい。
ギラついた金の名刺入れと年季の入った落ち着いた色の革製名刺入れ、どちらがどんな印象でしょうか?
そして、どちらがビジネスが上手くいくでしょうか?
言わずもがな、ですよね。
基本は素材が革。見た目は派手すぎなければ好きなものを選んでOKだと思います。
業界にもよりますが、ルイヴィトンやGUCCIなどド定番のラグジュアリーブランドは豪奢で派手なイメージが強いので避けたほうが無難です。
では、何を気にして選べばいいのか。
実際の使用頻度と入れる枚数を考えてみて下さい。
そうすると「マチ」だけは必ず気にして選んだ方がいいということが分かります。
名刺入れを選ぶときにただ1つ注意してほしいマチ
名刺入れのマチは大きく3つに種類が分かれます。
- 笹マチ
- 通しマチ
- 風琴マチ
笹マチ
笹マチは写真のようなV型のシルエットとV型のマチを持ちます。
閉じたときのシルエットが薄くてスタイリッシュに見えますね。
しかし、欠点もあります。
収容量の問題です。
下の写真を見てください。
50枚くらい入れてみました。
マチの谷の部分が名刺に食い込んでしまい、不細工になってしまいます。
それどころか、名刺が折れてしまう恐れがあります。
折れてしまった名刺は渡せませんから、これは要注意です。
もしこのような笹マチの名刺入れを使うなら入れる名刺の枚数は15~20枚くらいにしておきましょう。
笹マチの名刺入れの一例
通しマチ
写真をご覧ください。これが通しマチです。
こんな具合に下側もマチになっており、枚数が多くなってもフォルムが変わらないのが特徴です。
先ほどと同じく50枚入れていますが、こんもり膨らみません。
マチの角のところの縫い方が少し難しいらしく、通しマチは工賃が高いです。
なので、必然的に商品も笹マチよりは少し割高になります。
風琴マチ
笹マチと通しマチのハイブリッドといった感じの印象です。
笹マチのVがWになった版です。
でも、マチの山を1つ足すだけで笹マチの課題を解決します。
たくさん入れると見た目が悪くなることと名刺が折れてしまう点がWにすると改善されます。
下の写真をご覧ください。
写真を見て分かるように、V字のマチの場合はマチが内側に食い込んで名刺に干渉していました。
しかし、W字のマチにすると、マチは外側に向きます。
これにより、名刺はマチにあたって折れたりしません。
そして、50枚入れてみましたが型崩れなくしっかり収容できます。
更に、マチの幅が最も広いので取り出しやすかったり中が見やすいです。
まとめ
名刺の枚数が20枚以上なら通しマチか風琴マチを選びましょう。
20枚以下でも差し支えないなら、自分の気に入った見た目で選ぶなど、自由に選んでもいいと思います。
好みや予算があるでしょうからかっこよさや値段で選びたいかもしれません。
ですが、名刺交換の印象でその後のお仕事に影響するかもしれないと思えば、用途に合わせて適切なスペックを備えたものを選ぶ方がいいように思います。
そんな考え方を持っていただければ嬉しく思います。