「増量糸」を知っていますか?
紳士淑女のみなさま、ごきげんいかがでしょうか。
次から次へと台風がやってきて忙しい上に暑い、
まだまだ残暑が続きますね。
ネクタイ担当スタッフのタカです。
「粗悪品のシルク生地」と呼ばれていたものをご存知でしょうか。
「増量糸」と呼ばれるシルク糸は昔、希少な素材でした。
シルクの価値は太さとその均一さで良し悪しが決まります。
一部の悪い人が「砂糖」や「糊」で糸を太く見せる加工をして売っていました。
それこそ「増量糸」だったのです。
粗悪品が裏返った!?
「粗悪品ならきっと無くなったに違いない!」
いいえ、現在も「増量糸」は存在します。
それもわざと増量糸にしているのです!
なぜか?
増量する素材を変化させることで
・光沢感に重厚さが加わり美しくなる
・手触りがとても滑らかになる
・汗の吸水性を上げる
・シワになりにくくなる
・引っ張り強度が強くなる
・毛羽立ちが軽減される
などなど、「シルクの弱点」を補うことができるのです!
(スズ増量絹糸については研究論文もあります・・・!!)
つまり?
「詐欺をするための粗悪品」として生み出されたが
「もともとの素材の弱点を補う」ものに進化した
それこそが「増量糸」なのです!